2月15日午後2時から大曲の諏訪神社境内にて、小正月行事である、「鳥子舞」が行われた。

境内には近隣住民や体格の良い若者が続々と駆けつけた。高く雪盛りした祭壇で神官たちが代わる代わる約1時間ほど舞を奉納した。
舞の奉納最後には、鳥の冠を被った神官が直径約3センチ、長さ1.8メートルほどの杉の木を2本束ねて作った御神木を吉方へ投げ入れると男たちは、御神木を我先にと奪い合いを展開した。

「こっちさよごせ、手離せー」と大声が響き渡る。数人の男たちが御神木を握り、鳥居の外まで出ても奪い合いが続いてた。

商売繁盛に繋がるとされる御神木から簡単には手を離せない。
見事、御神木を手にした佐々木さん(大花町)は、「絶対取る!!意気込みで来た。これ位なら俺みたいな中年でも取れるよ。」と話してくれた。
佐々木さんが手にした御神木は30センチ位で半分を仲間に差出していた。佐々木さんは額に少々のキズをつくり満足な表情で神社を後にした。
大曲の鳥子舞は諏訪神社境内に祀られている市神社(愛宕大権現)の祭典で、江戸時代に市場の神様に舞を奉納したのが始まりとされております。
商売繁盛や五穀豊穣を祈願して神官たちが舞を奉納するもので、1991年に市の無形民俗文化財に指定され今日まで続いております。