仙北市角館町にある西宮家にて蔦谷展が、10月29日から11月5日まで開催されました。

通称角館の祭り(飾山囃子)の曳山に乗せられる歌舞伎人形の作製に尽力を注いだ、故蔦谷秋山氏の軌跡を紹介。館内には蔦谷会メンバーにより作製された歌舞伎人形がディスプレイされ、晩秋の角館を訪れる観光客の方達の足を止め注目を集めていた。
故蔦谷秋山氏の人形は、木を彫り上げ首や、手、足を作り、その上に顔料や胡粉やニカワを使用する、昔ながらの手法で人形を作り上げるのが特徴でした。
蔦谷氏亡き後、蔦谷会のメンバーは角館町祭典で昨年、今年と人形を作り上げた。
メンバーの口々から人形作製の苦労話もきかれた。
「人形の首に塗る顔料の配合の失敗で、肌色を・・・と思っても、顔料が乾燥すると思ったよりも赤みが強く出てしまったり、隈取が細すぎたり、太すぎたりと、人形は顔が命と言われるだけに、首の難しさを知った」などの体験を話してくれた。
▲炎上 大和信貴山城の場 蔦谷会 山田作
▲日本振袖始 蔦谷流 桜雅会作
▲忍夜恋曲者 蔦谷流 駅前若者作
▲川中島一騎打ち 蔦谷流 上新町若者作
蔦谷氏の功績を讃えるかのように、期間中多くの人が足を運んだ。